PPC広告で継続的に収益を上げる上で大事なことはなんでしょうか?
それはまず多くの広告を出稿し売れる商品を見つける
→売れる商品でいかに多くの利益を取る
この2ステップを行うためにYahooやGoogleの広告の管理画面や
アフィリエイトの場合、ASPの詳細レポートから様々なデータを拾い
仮設・検証を繰り返していくことが大切になってきます。
今回はPPC広告やる上で大事なメンテナンスについて主に解説していきます。
Contents
PPC広告のメンテンナスの考え方
PPC広告のメンテナンスとは、いらないものを削除し、いいものを残す考え方です。
具体的には、
- 売れない商品を切り捨て売れる商品を育てていく
- 成果のでないキーワードを削除し、成果のでるキーワードを見つけて残す
- 広告はABテストを繰り返してクリック率の高い広告を育てる
- 記事LPをアクセス解析を使って分析し、読まれてクリックされるように修正
することです。
商品の損切基準
アフィリエイトの場合ですが、広告費が報酬額の70%に到達しても一件も売れない場合はどれだけ頑張っても売れないのであきらめしょう。
商品の売れているかで分かる方法として、
商品名検索し広告を確認する、このときライバルのドメイン確認しておく
↓
2週間後また検索して同じ広告あれば売れている商品の可能性大
があります。面倒ですが、ライバルからしたら売れないものをずっとおいていても広告費のムダ使いになるからです。このようにライバルリサーチはPPC広告だけでなくFacebook広告や他でも生きていきます。
キーワード出稿法(マッチタイプ)
キーワードに入札する際に、「マッチタイプをどうするか?」という悩みが出てきます。
マッチタイプには部分一致、絞り込み部分一致、フレーズ一致、完全一致とあります。
どのマッチタイプを選択するかは、PPC広告にどれくらいの予算を投入できるかによって
変わってきます。
予算に余裕があるなら、最初の段階で部分一致やフレーズ一致の設定にしてより多くのア
クセスを集め、その中から有望なキーワードや思わぬお宝キーワードを見つけたほうが時
間効率が良いです。
そして、有望なキーワードが見つかった時点で完全一致に切り替えていきます。
逆に予算に余裕がない場合は、ある程度のキーワードに絞って完全一致の設定で入札します。
ただし時間効率はかなり悪いです。
入札金額を少なくして部分一致で広くキーワードを拾って、どんどん絞っていくというやり方が効率が良いです。
入札キーワードの精査
キーワードを入札してPPC広告を回し始めたら、キーワードを精査します。
精査して不要と判断したキーワードは削除します。
クリック率が悪いキーワードの場合、クリック率が悪いと品質インデックスが悪くなりますので、原因を探って改善します。
品質インデックスが悪くなると、そのキーワードでの広告費の面で不利になるだけでなく、同一アカウント内の他のキーワードの品質にも悪影響を与えますので改善が必須です。
品質インデックスの目安としては、少なくとも5以上です。
改善をしてもなお 4以下ならば、削除しましょう。
原因は以下の4つ考えられます。
掲載順位が低すぎる
一番多いのがこのパターンです。
掲載順位は検索結果画面の1ページ目の範囲で収めたいです。
4~5 位以下のキーワードは、入札単価を5〜10円上げて調整しましょう。
PCは3位から4位以内、スマホは3位以内を目指しましょう。
「平均掲載順位」を基に順位調整していきましょう。
ムリをせず、自分でキーワードの上限予算を決めたら赤字にはなりにくいです。
逆に、1.2位で売れている場合、入札価格を数円~10円程度下げてみましょう。
CPCを目安に調したらいいです。
CPCは、自分より一つ下の順位の入札価格+1 円になります。
最低でも1ページ目に必要な入札価格以下にはなるべく下げないようにしましょう。
他の広告と差別化できていない
実際にYahooやGoogleでそのキーワードで検索をして、他の広告をしっかり観察しましょう。
大体がほぼ同じ広告文になっていると思います。
しっかり差別化をして目立つ広告にしましょう。
広告文に魅力がない
先程と重なる部分がありますが、その商品の魅力、購入者にとってのベネフィットをしっかり打ち出し、記事LPではどんな情報を手に入れることができるのか、を広告文の中に盛り込みます。
キーワードと広告文がマッチしていない
どんなに上位に広告表示できたとしても、キーワードと広告分がマッチしていなければ広告はクリックされません。
「導線の一貫性」はとても重要です。
キーワードごとに広告グループを分ける
ユーザーによって検索するキーワードはさまざまです。
検索するキーワードごとによって広告を作る。
理由としては
キーワードとマッチングさせる
↓
キーワードが太字表記になりクリック率が高くなる
↓
広告の品質が上がる
の流れになるからです。
キーワードごとに広告グループを分けて構築するのは、正直面倒くさいことです。
しかし他の人たちが面倒くさがってやらないので、なおさらやりさえすればライバル
を出し抜くチャンスになります。
そのため、キーワードはそれぞれ広告グループごとに分けて、それぞれキーワードにマッチした広告文を作成しましょう。キーワードと広告文のマッチング、つまり「導線の一貫性」を意識することは非常に重要です。
また、自分で期間を決めて広告文の改善を繰り返しましょう。(ABテスト)
インプレッション数が少ないキーワード
インプレッション数が少ないキーワードは単純に入札単価が低すぎます。
商標名キーワードは報酬の1/20を目安にしましょう。
関連キーワードの入札単価は、アフィリエイトの場合、報酬の 1/50~1/100くらいをひとつの目安です。
ここまで入札単価を上げてもインプレッションが出ないなら、削除しましょう。
検索クエリーの活用
部分一致やフレーズ一致で入札している場合は、検索クエリーをしっかりチェックしてください。
チェック項目は2つです。
- 成約に結びつきにくいネガティブキーワードや、その商品に全く関係のない的外れなキー ワードは「対象外キーワード」にフレーズ一致で入れる
- 有望そうなキーワードが見つかった場合は、完全一致のマッチタイプで入札キーワー ドに加えていく
最終的にキーワードは絞り込む
どんどんキーワードを絞り込み、最終的に、1キャンペーン=1広告グループ=1キーワード=1広告文=1記事LPとなっているのが理想です。
あくまで理想ですが、キーワード→広告文→記事LP→公式ページの「導線の一貫性」だけは常に意識しましょう。
また、クイックリンクオプションを十分に活用しましょう。
クイックリンクオプションのリンク先の記事LPは、元の記事LPとは別に作成しておきましょう。
季節案件の場合
季節によって売れる、売れにくい商品があります。
- 春は新生活にむけて需要が増える商品が売れる(引っ越し,車査定,求人,資格)
- 夏は露出が増えるので美容関連の商品が売れる(ダイエット,脱毛,エステ,ウォーターサーバー)
- 冬はクリスマスや年末行事があります。(出会い,カニ,おせち)
- 育毛材や悩み系の商品はあまり季節に左右されない
Googleトレンドを活用して商品毎の売れる時期、売れない時期の見極めが大事です。
アクセス解析を導入する理由
なぜアクセス解析を導入しないといけないのでしょうか?
PPC広告の場合、YahooやGoogleの管理画面を見ればインプレッション数やクリック数や検索クエリーなどある程度の情報を把握できます。
ですが、それだけでは不十分です。
- 記事LPのどこが読まれて、どこが読まれていないのか?
- 記事LPのリンク先をきちんとクリックしているのか?
記事LPは利益拡大や広告費削減に直結する重要な要素です。
そのため、アクセス解析を使って把握する必要があります。
成約に結びついたキーワード
私達がPPC広告で最も知りたいことのひとつが、「成約に結びついたキーワード」です。
しかし残念ながら、成約に結びついたキーワードを正確に知ることはほぼ不可能です。
自社商品を販売しているならいいですが、アフィリエイトの場合、
販売者ではないので、お客様がどのキーワードで記事LPにきて公式ページにとび
商品購入したのかを正確に把握することができないからです。
しかし、アクセス解析を使うことで、「ほぼそのキーワードに間違いない」という目星をつ
けることは可能です。
成約に結びついたキーワードの具体的な探り方
100%確実ではないですが、成約に結びついたキーワードの探り方を解説します。
100%確実でないのは、インターネットSSL化(暗号化)の発達によって、細かい情報までアクセス解析を導入していても読み取れないからです。
さて、その方法ですが、アクセス解析から訪問履歴と広告の検索クエリの情報とASPの成約レ
ポートを照らし合わせてあぶり出します。
しかし検索クエリの情報では、アクセス解析のように「そのキーワードで何日の何時何
分にサイトに訪れたのか?(広告がクリックされたのか?)」までは把握できず、あくまで
も「日にち」の特定までしかできません。
そのため、検索クエリーが複数ある場合は、インプレッション数、クリック数などから成約キーワードを「予想」するしかないのが現状です。
推奨アクセス解析ツール
アクセス解析ツールは無料のものから有料のものまでたくさんあります。
以下2つおすすめしておきます。
Google アナリティクス(無料)
リサーチアルチザンプロ(有料)
無料で使えるもので十分です。
Googleアナリティクスは無料ですが、操作性がちょっとむずかしい。
リサーチアルチザンは有料のなかでは比較的安価と操作がシンプルなので
わかりやすい印象があります。
成約に結びついたキーワードのPPC構築
「成約に結びついたキーワード」はとても貴重な存在です。
広告グループを独立させて、徹底的に「導線の一貫性」を高めて成約率を高めていきましょう。
具体的には、
1.広告文を複数用意して ABテストを繰り返し、クリック率を高める。
2.キーワード、広告文との一貫性がより高まる記事LPに変更して、クリック率(公式ページへの誘導率)を高める。
成約に結びつかないキーワード
キーワードごとの滞在時間と直帰率をチェックする
アクセス解析を用いて、記事LPの平均滞在時間と直帰率をチェックします。
お客様からの訪問があっても、ほぼ中身を見られることなく記事が閉じられていれば意味がありません。
成約に結びつかないキーワードの対処法
対処方法は
1.記事LPの手直しをする
2.キーワードを削除する
です。
1.記事LPの手直しをする
一番手直ししやすいのがヘッダーです。
ヘッダー画像やキャッチコピーが検索ユーザーの心理とズレている、もしくはぼやけていないかを
チェックし修正しましょう。
2.キーワードを削除する
記事LP(ヘッダー画像)の手直しをしてみて、滞在時間と直帰率の改善をは
かりますが、改善なければそのキーワードは削除します。
なぜならどんなにキーワードのクリック率が高くとも、サイトが見られることなく閉じられていては意味がないからです。
これはYahoo!プロモーションの管理画面だけでは判断できないので、必ずアクセス解析を導入してチェックしましょう。
期待できるキーワード
「平均滞在時間」、「直帰率」から見て、訪問ユーザーにある程度記事に興味をもっていただいていれば、アクセス数を増やすことができれば、成約を取れる可能性が大きいです。
アクセス解析のデータを眺めていると、どんなキーワードに入札して、どんな広告文を用意し、記事LPにどんなテコ入れをすればよいかが見えてきます。
インプレッションもありクリック数もある期待できるキーワードであればそれを「完全一致」したキーワードを新たに追加するのがベストです。
誘導率のメンテナンス
誘導率のメンテナンスは自分の広告がクリックされた後、自分の記事LPからどの程度公式サイトへ誘導したかを計算し、悪ければ改善することです。
誘導率(%) = 公式サイトのクリック数 / 広告のクリック数 ×100
承認率のメンテナンス
アフィリエイトの場合、承認率が大事です。
なぜなら、あなたの記事LPから成約をとれても、肝心の広告主が承認してくれないと収益にならないからです。
承認率(%) = 承認数 / 発生数
PPC広告の利益 = ( 発生数 × 報酬単価 ) × 承認率 - 広告費
承認率は5割から7割考慮しておけばいいでしょう。
承認率が低い場合はASPを変えましょう。
番外編
ここではTwitterプロモーションでの攻略方法とYahooプロモーション広告の審査基準について
まとめたものです。
Twitterプロモーションに関しては余力あれば取り組んでみてはどうでしょうか?
Twitterプロモーション
取り扱うジャンル
以下がいいです。
- アプリダウンロード系
- オンラインゲーム系
- 電子コミック系
- 動画コンテンツ系
- 占い系
スマホで見ている方がほとんどなので
- 購入や申し込みまでの難易度が極めて低いもの
- 登録で無料プレゼントの案件
- 無料で今必要な情報が手に入るもの
- ワンコインなど今すぐ買っても損しないもの
- 女性向けの化粧品や美容コスメ系(女性に限る)
がいいでしょう。
広告出稿
ポイントをあげておきます。
- Twitterプロモのキャンペーンは「ウェブサイトのクリックまたはコンバージョン」にチェック
- ターゲティングは「キーワード」にチェック
- 広告掲載位置は「タイムライン」にチェック
- ウェブサイト1訪問あたりの入札価格は10円程度から
- ウェブサイトカードは「新規にカードを作成」をクリック
- Twitterプロモのツイート文140文字。広告と思わせないように話し言葉で若者が使う「ゆるい言葉」で
- ターゲティングの性別は毎回確認する。
- 掲載順位が上位であれば最低でもクリック率5%以上は欲しい。もし5%以下なら
・広告タイトル&説明文がキーワードとマッチしていない
・他の広告が自分のよりも魅力的である。
Yahooプロモーション広告
Yahooプロモーションの知っておいて得すること
- スマホのクリック単価 [円] = PCのクリック単価 + ( PCのクリック単価 × スマートフォン入札価格調整率 )
- スマートフォン入札価格調整率 [%] = ( スマホのクリック単価 - PCのクリック単価 ) ÷ PCのクリック単価 × 100
- スマホのクリック単価は、PCのクリック単価の4倍まで
- スマホのクリック単価は、PCのクリック単価の10分の1倍まで
- 広告ランク = 品質インデックス × クリック単価 (広告掲載順位は広告ランク順、品質インデックスはキーワードごとの通知表 )
- 広告入札単価=合計報酬額×承認率÷クリック数(承認率は大事)
- CPC=自分より一つ下の順位の入札価格+1 円
- 実際のクリック単価 = 次の順位の広告ランク ÷ 自分の品質インデックス + 1円
- 最適な入札価格 = 上限入札価格 ÷ 2
- スマホの入札価格 [円] = PCの入札価格 + ( PCの入札価格 × スマートフォン入札価格調整率 )
- スポンサードサーチの表示URLを検索されるキーワードに合わせた文言を入れておく。
- タイトルと説明文それぞれが独立した表現でない
- タイトルと説明文内で「!」など同じ記号を3回以上使用できない
- スペースの装飾的な使用・半角カタカナの使用
Yahooプロモーション広告の審査
- 誇大表現 「世界ナンバーワン」「最大」「最小」「最速」「世界初」 などの表現を使用すると審査に落とされる
- 薬事法 ダイエット商品や美容商品を紹介するときに、 「ニキビが絶対治る!」 「絶対に痩せます!」 など効果を断言するような言葉はダメ!!
- 「筋トレ」「超回復」健康食品に該当するものは特定の部位の効果を書いているのはダメ(公式サイトでも)
- キャプチャ画面に医薬部外部ではみづらいので、テキスト表示として書く
- 黒ずみはダメ。書くなら「メラニンの生成を押すことでしみやそばかすをふせぐ」はOK。(公式サイトでも黒ずみと書いていたらダメ)
- コンタクトはサイトに医療機器承認番号を記載しないといけない。海外製はダメ
- 記載できない表現@「○○サイトを訪れた方へ」などの 広告主サイトへの訪問履歴を示唆する表現 「○歳の方へ」などのユーザーの年齢を対象年齢として 含む表現 「○キロの方へ」「髪の毛にお悩みの方へ」などの コンプレックスを抱えている人を対象とした表現 「ローンの審査に通らない方向け」「多重債務で困っている方」 などの多重債務者を対象とした表現 その他ユーザーに不快感、嫌悪感を与える表現
- 成分の表示の表現(○○配合 ○○成分配合 漢方成分○○が効く ○○エキス入り ○○100% ○○を含有 ○○を添加)
- 画像、バナー広告、テキストリンクの文言で審査に引っかかる可能性あり
- 最大級表現(ナンバー1 業界 1 位 世界第 1 位 日本一
- 用法用量についての表現(1日○粒お飲み下さい)
- 断定的表現(絶対 確実 100%)
- 危ない表現(◯○ケア 小じわ シミ、シワ 美白、美肌 ホワイトニング バストアップ 黒ずみ 薄毛、発毛、育毛、植毛、ヘアカラーなどの毛髪に関する表現)
- 治る系(〜が治る 〜が完治する 〜に効く 〜に効果あり 〜に効果的 〜回復する 〜が活性化 〜を促進 解消できる)
- 守る・保つ系(〜を保つ 〜を保持 〜を保護 〜を整える 〜予防 (例:シミ予防) 〜を防ぐ 〜を防⽌ 太りにくい)
- 変わる系(〜作⽤があります 〜対策 〜を抑える 〜をひきしめる 〜を白くする 〜を取り除く 〜を与える やせる 若返る 発毛する 細胞を活性化 ◯kg痩せました ◯◯をリセット ビフォー&アフター ○○セラピー )
- なる系(「〜になる」 〜が気にならなくなる 肌がきれいになる スリムになる)
- 広告主の誇大表現、禁止用語多様で審査に引っかかります。
- 「アトピー」はダメ(症状や効能の記載のため)
- 用法用量の表示(「1日○回服用」「1 日○粒服用」)
- 効能効果の表現(「痩せる」「若返る」「治る」「防ぐ」「予防」「防止」「効果」「効果的」「回復」「作用」「効く」「完治」「促進」「痩せる」「太らない」「太りにくい」「抑える」「対策」「綺麗になる」「与える」「取り除く」「セラピー」「ひきしめ」etc...)
- 使⽤禁⽌⽤語や表現が盛り込まれたバナーや使⽤前使⽤後の画像や表現が載っているバナーは注意が必要
- 日本で未承認の医薬品などの個人輸入代⾏(海外のサプリメントなどは要注意。) 承認のない医療⽤具扱いになる。
メンテナンスのまとめ
いかがでしたか?
地道ですよね。
しかしこの地道なチェック、メンテナンスを繰り返すことでPPCの精度が高まります。
ここまでやって利益が上がらないのなら、その案件については PPC広告を回すのを
やめましょう。
どんなに売れている人気商品であっても、利益が出なければ取り組む意味がないからです。
もしくは、PPC広告で判明したキーワードを活用して、SEOやリストを取ってメルマガで
商品をセールスしましょう。
やり方にこだわる必要はありません。
やれることは全部やった方がいいですよ。