成約率をグーンと上げる、悪用厳禁心理テクニック7
はじめに
文章において、一番大事なことは何でしょうか?
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読者(相手に)自分のしてほしいことを行動してもらうことですよね。
例えば、
・セールスレターなら、提案した商品・サービスを購入してもらうように購入
ボタンをクリックしてもらう
・メルマガ・LINE登録ページなら、メールアドレスを入力してもらったり、
LINE友達追加ボタンを押してもらう
・好きな子とのLINEなら、相手に返信を返したくなるようにする
など、自分がして欲しいことをしてもらうことが目的です。
そうでないと、あなたが一生懸命書き上げた文章は、水の泡です。
そうなってほしくないために、相手の行動を促すテクニックを7個今回紹介します。
どれも、大事なものなので、是非使いこなしてくださいね。
心理テクニック7
①損失回避
まず一つ目が、.人は『損すること』から逃げる
有名な事例があります。
あるゲームを行いました。
1:コインを一枚投げて、オモテが出れば100万円を獲得。ウラが出れば50万円払う。
2:ゲームをしなくてもOK、その場合は5万円もらいます。
このゲームを行ったところ、多くの人がゲームをしないほうを選びました。
これは、”人は得するより損する方が、心に与える影響度が高い”ことを表しています。
心理学用語でプロスペクト理論・損失回避の法則と言います。
先ほどのゲームだと、
2分の1の確率で大きな利益を得れますが、2分の1の確率で損をする可能性もあります。
一方、ゲームをしない場合、大きな利益は得れれないが、損をする可能性が“ゼロ。
つまり『ゲームをせずに5万円獲得する』安全な選択をするのです。
これを実際セールスで使う場合。
「今買う方が良いですよ」と伝えるよりも、「今買わないとソンします!」と伝えたほうが、読者の心はグラっとされます。
読者にとっての『理想の未来』=天国
と
読者にとっての『絶望の未来』=地獄
を対比して伝えることで、読者の心はジェットコースターのように揺さぶられるのです。
この読み手の恐怖心を刺激するやり方は、やりすぎるといけませんが、
最後の行動を促すときに、具体的にイメージさせてあげましょう。
②限定性
人は「希少性」や「限定性」に、とても弱い生き物です。
そして「特別扱い」なんかされると、あなたのことを好きになってしまうのです。
恋愛においては、如何に相手が自分にとって、特別な人かを感じさせるのは重要なポイントです。
限定性の表現だと、
・「数量限定」
・「期間限定」
・「〇〇登録者限定」
・「秘密の~」
・「㊙」
・「ここだけでしか話しません。」
・「今本書を読んでいる、あなただけに教えます。」
売れているコンテンツには、ほぼ間違いなく限定性が盛り込まれています。
限定性は、欲求をかき立てる、心理トリガーのひとつで人はどうしても、限定性には抗えないのです。
私も、「限定性」にはとても弱く、あと3時間で割引セール終了とかあれば、今必要ないものでも、購入ボタンを押してしますほど。。。。
だからといって、なんでもかんでも”限定性”をつければいいってものではないです。
「なぜ限定なのか?」という理由の部分をわかりやすく説明する。
理由を伝えないと、効果は薄くなるだけでなく、読み手との信頼を失います。
ですので、限定性をつけたら、必ず”理由”も書く
人は理由を知ってはじめて納得するのです。
③バンドワゴン効果
『バンドワゴン効果』とは、大勢の人が支持するものに、人は無意識に信用シてしまいやすいという心理のことを指します。
「赤信号。みんなで渡れば、怖くない。」
普通に考えれば、赤信号を渡ることは、ダメなこと。
しかし、多くの人が赤信号渡ることをなんとも思っていない場合、
「自分だけダメと思っているのは、おかしいことかなぁ」
「みんないいなら、大丈夫だ。」
と勝手に思い込むのです。
俗に言う集団心理というやつです。
他の例だと、
・周りの人が口を揃えて「イエス」と言えば、
たとえ心では「ノー」だと思っていても、周りに合わせて「イエス」と言ってしまう。
・行列ができているお店を見るだけで、美味しいかどうかは別として
「人気店だから美味しいはず!」と判断する。
バンドワゴン効果を使う場合、効果的なのは『利用者の声』を使うことです。
利用者の声が多ければ多いほど、「多くの人が利用していて、良いものなんだ」と
無意識で感じやすくなります。
商品レビューをやたら求めてくる店舗が最近多いのも、利用者の声=購入シやすさを左右するものだと店舗側もわかっているんですね。
なので、プレゼントをエサにいいレビューを書いてもらうように購入者にお願いをするのです。
④繰り返し
何回も何回も、同じことを目にしたり、言われたりするとイヤでも覚えますよね?
同じ曲を何度も何度も聞くことで、曲を聞かなくても、メロディーを歌えたり、歌詞カードを見なくてもスラスラ歌える。
このように、繰り返し=「反復」は、記憶したり、認識を刷り込んだりするときによく使われるテクニックで重要なものになっています。
残念なことに、人は見たもの・聞いたものを、すぐに忘れてしまう生き物です。
有名な実験で『エビングハウスの忘却曲線』があります。
人は何かを学んだあと、20分後には42%。1時間後には56%。
1日後には67%。1ヶ月後には79%忘れてしまいます。
つまり、一回で覚えてずっと忘れないことは不可能に近いのです。
だからこそ、何度も繰り返し、刷り込んでいくのが有効なのです。
また、こういうデータもあります。
人を説得するときも、3回繰り返すことで46%。
10回繰り返すことで82%も、説得力が向上すると言われてます。
ここで一個注意があります。
それは、同じ表現・言葉を3回以上使うことです。
もし自分がされた場合、どう思うか、少し想像してみてください。
結構イラッとしませんか?
自分でも感じるのであれば、尚更読み手も感じています。
何度も同じことを言うことで飽きてしまい、離脱に繋がります。
ですので、大事なのは、”表現を変えて3回(理想は10回)繰り返すこと”です。
言い換えた言葉や似た言葉で、3回以上繰り返す。
そのためには、バリエーション(言い換えの力)を持つことも大切です。
⑤フレーミング効果
「カルシウム5g含まれています」
「カルシウムが5000mg含まれています」
こんな文言をもし、見たらあなたならどっちが良いと思いますか?
おそらく、後者なのではないでしょうか?
同じ意味を持っていても、伝え方・表現の仕方によって、人はまったく別の意思決定を行うという認知バイアスのことをフレーミングといいます。
一言でいうと、『ものは言いよう』。
伝え方や表現方法を少し変えるだけで、読み手に与える印象はビックリするほど変わるんですよね。
5gも5000mgも量は同じなのですが、5000mgのほうが数が多いため、お得だと無意識に感じてしまいます。
他の事例だと、
「コップの水は半分しかない。」
「コップの水はまだ半分も残っている。」
『1年→365日→8760時間→525600分→31536000秒』
『1日からコーヒー1杯分から参加できます。(高額商品を売るとき)』
『不合格率2%』→『合格率98%』
世の中にあるものを、意識して見てみましょう。
フレーミング効果を使ったもので溢れてかえっていることに気づけます。
「これ、いいな!」と思える表現があれば、メモにとっておき使うことで使いこなすことができます。
⑥ダブルバインド
ビジネスや恋愛でよく使われているテクニック、ダブルバインド。
例をあげますね。
・初デートするなら水族館と遊園地どっちがいい?
・お支払いは現金かクレジットカードどちらがよろしいでしょうか?
・宿題してゲームをするか、ゲームしてから宿題するかどっちがいい?
・この仕事夕方17時までいける?無理なら明日まででいいよ。
このように、普通でしたら選択肢を与えられるとYESかNOで選べるのが、NOを選べずにどちらを答えてもYESしかならないようにすりかえることをダブルバインドと言います。
例にあげた選択肢は、身の回りにあふれていますよね。
ダブルバインドのいいところは、どっちを答えても、前提が無意識に刷り込めるところです。
・初デートするなら水族館と遊園地どっちがいい?
→デートすることを想像させることができる
・お支払いは現金かクレジットカードどちらがよろしいでしょうか?
→支払う前提になっているので支払う自分がいることをイメージできている
・宿題してゲームをするか、ゲームしてから宿題するかどっちがいい?
→宿題することは前提。宿題している自分は普通と無意識に思う。
・この仕事夕方17時までいける?無理なら明日まででいいよ。
→どちらを答えても仕事をやることは前提になっている
読者の無意識下で〇〇しているという前提で、話が進むから成約率がグンっと上げることができるのです。
行動させるための最後のひと押しでダブルバインドは効果を発揮できます。
理想の流れとしては、
①読者が行動しない理由を排除する
↓
②ダブルバインドで購入する前提の選択肢を提示し、NOを言わせない。(どう答えても買うというYESになるようにする)
選択肢を提示し、読み手の意思で選択する。
これが大事です。
なぜなら、人は「自分の意思で選択したから、きっと間違いないんだ…!」という、自己正当化が起こるからです。
⑦ピーク・エンド
人の記憶は、残念ながら完璧ではありません。
どんなことでも全部は覚えておらず、一部しか覚えることができません。
もし記憶が完璧であれば、復習する必要はないですよね。
忘れやすい生き物であり、全部を覚えようとすると脳がパンクしてしまうからです。
では、一部はどこか?
実は、人が記憶に残りやすいのは、
・一番盛り上がったところ
・最後に見たもの
の2つなのです。
心理学でピーク・エンドの法則といいます。
最初の印象も大事ですが、ピーク(盛り上がった部分)とエンド(最後の部分)が最悪だと、相手からの印象も最悪に残るのです。
文章で使う場合はどうすればいいかというと、追伸(p.s)を使います。
本文のところにピークを持っていくのは想像できると思います。
あえて、本文が終わったところの本当の最後の部分である追伸(p.s)。
最後の部分が読み手の記憶(印象)に残りやすいので、追伸(p.s)にあなたの情熱・想いを詰め込むことで、読み手は心を動かされ、行動してくれる可能性が高まります。
補足
ここまで、7つの心理テクニックについて解説してきました。
ここで、再度ですが、ライティングする上での抑えておいて欲しいことをまとめてみました。
Kindle本とカブる部分がありますが、ここで再度取り上げたのは、”本当に重要”だから。
人は忘れる生き物。
人がどれぐらい物事を覚えていることができるかどうか実験したものとしてエビングハウスの忘却曲線があります。
人は学んだことの20分後には42%が忘れ、1時間語は46%忘れる、1日経てば67%忘れ、1週間後には75%忘れる。
学んですぐで約半分忘れてしまうのです。
身につけるためには何度も何度も反復学習が必要。
そのために、重なる部分ではありますが、再度ライティングする上で大事なことを
お伝えしておきます。
1:人が行動する仕組みを知ろう
「人はどんな時に行動するのか。」
それは、『感情が動いたときです。』
人は、”感情で動き、論理で正当化する”生き物です。
そのことを表す事例をこれから紹介します。
あなたは、名探偵コナンという漫画を知ってますか?
推理漫画として今でもなお有名です。
コナン君という登場人物が、毎回様々な事件に巻き込まれ、毎回苦戦しながらも犯人のトリックと犯人を暴く。
「犯人は誰だろう?、どんなトリックを使ったんだろう?」
と毎回読者の心をハラハラさせるようにできています。
今回、名探偵コナンで伝えたいのは、
”犯人の動機”
犯行を犯すきっかけですね。
漫画ももう100巻以上でているので、動機はたくさんありますが、
特に印象に残っているのが、
・運営している食べ歩きのブログの掲示板を被害者に荒らされ、イラっとした。
・元カレの髪型が今の彼女の好みにしていて、憎しみで元カレを殺害
・自分が大好きな役を他の人が演じるのが耐えられなかったから
・昔の恋人にひどいフラレ方をし、その恋人が茶髪だったから同じ茶髪の女性
を殺害
・被害者に脅され、このままでは生活できないかもしれない恐怖から殺害
「おいおい、こんな動機で人を殺害するのかい!」とツッコミを入れたくなりますが、
犯人も、好んで殺害したわけではないと思います。
憎しみ、怒り、嫉妬、危険、恐怖>殺してはいけないという理性
になってしまったため殺人事件が起きるのです。
漫画を例にあげましたが、人は感情が動くと、
それがいかにいけないことだと、頭で分かっていても、
行動シてしまう生き物なのです。
文章で感情を動かす方法は、『5:言葉で脳内を支配しよう』で解説します。
あなたが書く文章は、教科書のようなキレイにまとめられた文章ではありません。
読者の欲求・感情を刺激するような文章です。
2:共感
先程お伝えした”人の感情を動かす”ことで重要なテクニック。
それが”共感”です。
なぜかというと、
共感がうまくできると、相手は
「この人は自分のことを理解してくれるんだ…!」
↓
「この人の言っていること信じてみよう」
と感じるからです。
共感されて嫌な気持ちになる人なんて、ほとんどいません。
想像してみてください。
例えば、あなたの話に対して
Aさん:「え、それ全然わかんない。」
Bさん:「あ~、それめっちゃ分かるわ~!!」
どちらが好印象に残りますか?
おそらく、95%の人はBさんと答えるのではないのでしょうか?
女性に対して、共感できる人はモテるという話がありますが、実にうなずける話です。
この共感を、文章で使う場合、
「あなたの悩み、痛いほどよくわかります。
実は、私も〜という経験をしてまして。。。。」
というように実体験を元にしたエピソードを私も経験しましたよというニュアンスで伝えると、
読み手は「この人私と似てるな。」と、強く感じてくれます。
人は、「自分と同じ境遇の人」からの言葉って、痛いほど共感するようにできています。
その結果、「この人の言うことなら、信じてみよう。」という、読み手の信頼につながるのです。
3:人は怠ける生き物
「お風呂のスイッチき切ってておいて」
↓
「わかった!」
↓(30分後)
「お風呂のスイッチ切っておいてと言ったよね怒」
↓
「ゴメン。。。。」
何を隠そう、私のことです。。。。
日常生活を例にあげましたが、これに似たことをあなたは経験していませんか?
「やろう、やろう」と思ってたけど、気づいたら忘れてやらずに数ヶ月経っていた。。。。。
「あの商品、半額セール中だ。あとで買おう」と思ってたけど、後で確認したら
もう売り切りだった。。。。。。
あなたも、経験済だと思いますが、人はすぐに行動しないと
「まあ、今度でもいっか。」と先延ばしにしがちな生き物なのです。
私も含めて、人は基本的に怠惰であり、怠けたい。ラクしたい。
これがデフォルトなのです。
ですので、人を動かすには『今動かないといけない理由』を
認識してもらう必要があります。
理由を作るにあたっては、さっきあげた損失回避と限定性が有効です。
これからは「今すぐやらないと…!」という状態へ導くようにしていきましょう。
4:読者は天才ではない
残念な事実をお伝えします。
”読者は天才ではありません。”
たとえば、知り合いでも家族でもいいですが、
「〇〇やっといて!
そのあとは△△やって。
その後は、□□と◇◇を…。」
というように、一度に多くのことを伝えられたら、できますか?
大多数の人は、やる前に「めんどくせぇ〜!」となるんですね(笑)
このように、人は多くの情報を処理することができません。
聞くだけで、やる気を失せます。
文章でも同じことが言えます。
伝えたいことはシンプルに。一つに絞る。
どうしても、あれもこれも伝えたい気持ちがあるのですが、
あれもこれもと読み手に全部伝えちゃうと結局「めんどくさい」が勝ってしまい
読み手は何をしなくなるのです。
100%完璧に伝える必要はありません。
有効なのは、相手に合わせて情報量を調節することです。
答えを全て教えるよりも、相手に考えさせる
あえて伝えない部分を残すことで読み手は勝手に想像力を働かせるのです。
伝えたいことは一つに絞る。一度にたくさん伝えると読み手がパンクしてしまうので、
書き手が読み手の少し前を歩いて、ゴールへと導いてあげるというイメージを持って書いていきましょう。
5:言葉で脳内を支配しよう
昔、着信アリというホラー映画がありました。
着信がなったら、その着信がなった携帯の持ち主は、
その時受けた時間に死んでしまう呪い。
映画の中で何人かが壮絶な死を迎えるのですが、
その中でエレベーターが勝手に動き、呪いの力によって、
引きずり込まれて死んでしまうシーンがありました。
以来、 私は1週間ぐらい、エレベーターに乗れず、階段で行き来した記憶があります。。。(笑)
ホラー苦手な方だったらすみません。
何が言いたかったかと言うと、脳の特徴を伝えたかったのです。
”脳は、現実と想像したものを区別できず、その後の行動に影響を与える”
わかりやすい例として、レモンを食べる姿をありありと想像したら口から唾液が出てきます。
実際に、レモンを食べていないのに食べたときと同じ反応をする。
上記のホラーの例だと、実際に起きもしないことで、頭の中で勝手に想像しただけなのに、
怖いという恐怖を感じてビクって行動できない。
『いかに想像させる(イメージさせる)ことが大切か。』
おわかりいただけましたでしょうか?
ここからは、想像(イメージ)させて行動を誘発させるためのテクニックを
お伝えしていきます。
どうすれば、相手の行動を誘発させるように脳内に想像(イメージ)させることが
できるのか?
一番楽なのは、写真や動画などの視覚的なものを見せることです。
しかし、この記事は文章で行動を促すことを中心にお伝えしています。
写真や動画は頻繁に使えません。
言葉を使って、相手の脳に想像(イメージ)させるのです。
小説を思い浮かべてください。
言葉だけで、その場面や状況、
登場人物の心情などをまるでその場で体験しているかのようにアリアリと
イメージすることができますよね?
たまに、画像を本の途中に入れていることはあっても、動画は入れれないですよね?
想像(イメージ)させる力をつけたいのであれば、
有名な小説を数冊パラパラと読むだけでもかなりの勉強になります。
私も、たまに小説を読んで、良いなと思った表現や言葉があれば、
それをお借りしています。
小説は、脳内に映像を映し出す上でとても役立ちます。
話を戻します。
あなたの最終目的は、読み手の行動を促すこと。
そのためには、読み手にとってのベネフィットを語ることが有効です。
ベネフィットとは、『もたらされる良い変化や利益』のこと。
簡単に言うと、『読み手が得られる理想の未来』です。
「メリットとどう違うのですか?」
と言われそうなので、説明しておきます。
メリットとは、商品やサービスの『売りや特徴』
ベネフィットとは商品やサービスの売りや特徴からどんなことが得られるのか
つまり、メリットありきのベネフィットになります。
マーケティングを勉強している方であれば、ベネフィットは耳にタコがつく
ほど聞いているかと思います。
これを踏まえた上で、あなたが文章で人を動かすために何が必要か?
文章で『理想の未来』を脳内で具体的にイメージできるように書くことです。
人は理想の自分を脳内でイメージすると、そのなりたい自分にに近づくために、
実際に行動へと移すのです。
ですので、
読み手が”なりたい自分”を明確に想像(イメージ)できるように詳しく書く
↓
”なりたい自分”に向けて行動が変わる
文章を書く=想像力をかき立てると言っても過言ではありません。
ここで、想像(イメージ)させるのに有効な魔法のフレーズを紹介します。
それは、『想像してみてください。』
このフレーズをつけるだけで、読み手は勝手にイメージするための準備を
頭の中で始めます。
たった一言ですが、事前準備があるのとないのとでは、
イメージの速度は明らかに変わるので、ぜひ使ってみて下さい。
また脳内で想像(イメージ)させるのに、具体化させることが大事です。
具体化させるには
・五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)に訴える表現を使う(オノマトペ=擬音語や擬声語、擬態語を使う)
・5W1H(誰・いつ・どこ・何・なぜ・どうやって)をハッキリさせる
・数字で表現できるものは表現する
・読み手(ターゲット)がどのような未来を得たいかを知っておく(ターゲットによって、心が動くポイントが変わってくる)
・人物を伝えるときはその人物の心の声もハッキリと書いておく
・読み手にもわかるような例え・比喩を使う
ことが大事です。
オススメは、すでに売れているセールスレターや、自分が読んで心が動かされた
セールスレターやメルマガの文章、有名な小説を読んで、参考になる表現はないかなと
分析し、お借りすることです。
あなた自身が心を動かされたり、すでに売れているものであれば他の方も心を動かれてい
るので、あなたにとってのベストな参考書になります。
普段からいいなと思ったものやすでに売れているものを分析することで、想像力は刺激さ
れ、感性も豊かになるし、語彙力も表現力も格段に上がります。
特に
小説のような『情景描写』を使いこなせるようになると、
読み手の脳内イメージを支配することができます。
情景描写を描く方法ですが、私はこの3ステップを使っています。
(1)伝えたい情景を『いつ・どこで・どんなこと・感情』の観点で
言語化する
↓
(2)言語化したものに『オノマトペや例え』が使えないか考えてみる
↓
(3)完成した文章を呼んで、情景が思い浮かぶかどうかのチェックをする
ストーリーで語る場合はぜひ、使ってくださいね。
6:権威性の恐ろしさ
人は『権威性』にとても弱い生き物です。
これは、有名な話です。
少し想像してみてください。
目の前に二人の男性がいます。
1人は、医者のような白衣を着た穏やかそうな男性。
もう一人は黒い革ジャンを着た、ちょっとコワモテな男性。
この二人の男性に「あなたは風邪をひいてます」と言われたとします。
あなたはどちらの言うことを信じますか?
白衣を着た男性の言葉を信じたのではないでしょうか?
これが、権威性です。
権威ある人(そう見える人)から言われたものは無条件で信用してしまう。
つまり、「この人が言うなら間違いない。」というポジションが確立できれば、
読み手はいとも簡単にあなたの言葉を信じるようになるのです。
「でも、自分にはそんな専門知識や資格なんてないですよ」
「どうやったら、相手に権威性を感じてもらえるのだろうか?」
という疑問がでてきますよね。
結論として、一番効果的なのは目に見える実績です。
例えば、
「○ヶ月で月収△万円達成!」
「〇〇という資格持ってます。」
など、よくSNSでみかけますよね。
しかし、上記の実績をすぐに出すことはできないですよね。
そんなときは、
・ターゲットを極端に絞り込む
↓
・そのターゲットが興味ある情報を勉強しそのジャンルの専門家になる
流れが一番早くて確実な方法です。
「○ヶ月で月収△万円達成!」
「〇〇という資格持ってます。」
だと、多くの人がスゴイと思いますが、獲得するのに膨大な時間が
かかります。
ここで、少し視点を変えてほしいのです。
大事なのは、相手に”スゴイ”と思われること。
スゴイと思われることは、人それぞれによって違いますよね。
例えば、
①女性と会話がなかなかできなくてもどかしい人に対して、会話するのが当たり前なくらい
自然にできる見た目が同レベルの人
②副業で月3万も稼げていない人に対して、副業で3万安定して稼げてる人
このように、人それぞれ興味・関心・悩み・願望は異なるので、スゴイも変わってくるのです。
となると、あなたがスゴイと思ってもらえる人をターゲットにし、その人より
1歩、2歩先を進んでいる人であればいいのです。
専門知識も、今は情報が溢れている時代です。ひとつのジャンルにおける本を、
5~10冊ほど読んだり、関連するブログを読んだりYoutubeを見れば、
そのジャンルの専門知識を身につけることはできます。
”何を言うかより、誰が言うか。”
↓
”一点集中したジャンルの専門家になる”
このことを忘れないで下さいね。
7:承認欲求を満たせ
人は誰しも承認欲求という欲求を持っています。
承認欲求とは、『人から認められたい。』『自分は価値ある人間だと認めたい。』
『チヤホヤされたい。』と感じる欲求のことです。
どんな人間であれ、承認欲求は人の心の中には眠っているものです。
「私は誰にも認められなくてもいい」と口にはしても、心の奥底には”認めて欲しい”でいっぱいなのです。
理想は、直接のコミュニケーションで使うのがいいのですが、
今回はライティングがテーマなので、文章で承認欲求を満たす方法をお伝えします。
まず1つめ。
”読み手のことを否定しない”
もし否定してしまったらそこでジ・エンド。
ゲームに例えるなら、ゲームオーバーになって、
コンテニューができないほど。
まず前提として、自分を否定する人に対して、
好感を抱く人はほぼいません。
「自分、否定されたな~。」と、読み手が感じた瞬間
あなたが一所懸命書いた文章はもう読まれなくなるのです。
ですので、
”あなたがどれだけ読み手の味方でいられるか”
”どれだけ読み手のことを受け入れることができるか”
がポイントになります。
先程、あげた”共感”にもつながっていきます。
文章を書くときは、母親のような広い心を
持って読み手を優しく包み込んであげるような気持ちを持って書く。
それに加えて、効果的な方法があります。
それが、『共通の敵』を作ること。
読み手と書き手のお互いが共通する敵を仮想で作ること。
実は共通の敵がいる状態は、心理的にかなり結束する状態なのです。
バトル系のマンガやゲームでもありますよね。
戦いの中で、それぞれの敵が一致したときに、元々敵だったキャラと力を合わせて、
その共通敵に立ち向かったりする。
その時の盛り上がりやドキドキ・ハラハラ感。
普段の生活でいうと会社の職場の飲み会などでも、上司や会社のグチで盛り上がる。
この場合、共通の仮想敵=会社や上司ですよね。
「この人は自分の味方なんだ。」と読み手にそう思わせることで、
読み手の信頼をGETすることができます。
このテクニックはいろんなところで使われている超強力なものです。
知っているだけでも相当役に立つので、今日知ったあなたは早速使ってみて、
信頼関係を築きましょう。
8:第一印象は大事
人と会う時に第一印象は大事ですよね。
少し想像してみてください。
初めて、会う人。
会った時に明るい笑顔で「はじめまして」と言われるのと
真顔で覇気のない声で「はじめまして」と言われる
どっちがいい印象を受けますか?
会った時に明るい笑顔で「はじめまして」という人ですよね。
その後感じた印象はずっと残ります。
文章にも同じことが言えます。
実は、書き始めって、めちゃくちゃ重要なのです。
心理学の中に、初頭効果という心理効果があります。
『人は最初に得た印象(第一印象)に強い影響を受ける』
最初の印象は、強くそれ以降も引っ張られるようにできているのです。
つまり、最初の印象(書き出し)はポジティブに書く。
その方が「続きを読みたい!」と、読み手に感じてもらいやすくなるからです。
文章の目的は、続きを読みたいと思わせ、読ませること。
そのため、一文目やツカミが大事なのです。
9:良い点と悪い点をきちんと言う
心理学でいうと、『片面提示』『両面提示』があります。
片面提示とは物事を片側だけ語る、つまりメリット(良い点)だけを伝えること
両面提示とは物事の両側を語る、つまりメリット(良い点)とデメリット(悪い点)
使う状況に応じて、どっちがいいかは変わってきます。
私は、両面提示を推奨します。
例えば、恋愛でいう初対面や、LINEやマッチングアプリでやり取りをしているときは、
デメリットを語ると引かれる可能性があるので、片面提示(メリット)を全面的に押すことが
大事です。
しかし、セールスライティングやブログやSNSのプロフィールでは両面提示。
つまり、メリットとデメリットを両方語る方が圧倒的にいいのです。
なぜなら、
・デメリットの部分も語るので、信用されやすい
・メリットだけだと、「いいことしか言わないな」と不信感をいだきやすいし、
デメリットがないのかなと不安になりやすい
からです。
例をあげます。
Aさん:この商品は〇〇という機能がついているので、△△ができます。
〇〇は他社にはついてないのでお得ですよ〜。お客様からご好評をいただいているので、
当社で一押しの商品です。
Bさん:この商品は他社と比べると、値段は高くなります。
ですが、〇〇という機能がついているので、△△ができます。
〇〇は他社にはついてないんですよ〜
お店の方に言われたら、どちらを信用しますか?
Bさんだと多くの方が答えると思います。
Bさんのほうが、デメリットも語っているので、誠実に思われるのです。
また、Aさんの場合。「本当に良いのか...?、何か悪いところはないのか...?」と
疑ってしまうのです。
ただし、伝えるのに順番があります。この順番を間違えると、
同じことを伝えているのに相手に伝わる印象が180度変わってしまいます。
その順番とは
『デメリット→メリット』
これは、『ゲイン・ロス効果』という心理効果が関係しています。
ゲイン・ロス効果とは、『良い印象と悪い印象の一方からもう一方に感情が振れると、
振れた先の印象が強く残ってしまう。』ことをいいます。
簡単に言うと、ギャップが生む感情の変化のことをいいます。
イメージしてほしいのが、学校でのテスト。
Aさん:優等生。毎回いい点数をとる。今回のテストも95点
Bさん:落ちこぼれの問題児。毎回テストは赤点(20点や30点など)。しかし、
今回のテストは努力して95点を取る。
AさんもBさんも、今回のテストの点数は同じなのですが、
先生や周りの生徒がスゲェーと思うのは実はBさんなのです。
「どうしたB!めちゃくちゃ頑張ったじゃないか」
「Bってあんなにすごかったんだ!?」
というリアクションがされるのを思い浮かべませんか?
これが、ゲイン・ロス効果なのです。
だから、メリット(好印象) →デメリット(悪印象)だと負のゲイン・ロス効果が働いてしまって、
悪い方の印象が残ってしまいます。
良い印象を残すためには、デメリット(悪印象)→メリット(好印象)の順番です。
人の心理は順番、魅せ方次第で良いようにも悪いようにも変わっていくものなのです。
10:相手の心を読もう
「相手の心を読むなんて、そんなことできるわけねぇーだろ!」
と思いましたか?
もし、そう思っていれば、ドキッとしましたか?
マインド・リーディングというと、大袈裟ですが、
難しいことを私はしたわけではありません。
読者が言いそうなことを先に指摘しただけです。
難しくないでしょ(笑)
なぜ、相手が言いそうなことを先に指摘したら良いのか?
それは、相手に自分の考えが読まれていると感じると、
「この人、私のこと理解してくれている」
「この人、すげぇー!なんか信頼できそう」
と無意識に感じることができるからです。
「そうは言っても、相手の考えていることなんて、わからないよ。。。」
と感じるかもしれません。
コツが2つあります。
1つ目は、『自分がこう言ったら相手はどう反論してくるのか?』を考えることです。
人は疑い深く、自分の意見以外のことだとすぐ反論したがります。
マイナス・ネガティブに人は考えがちなんですよね。
反論するときに相手が発するセリフを書くことで、
相手との信頼関係を無意識に築きましょう。
2つ目が、『誰にでも当てはまりそうなことをさも当たり前のように言う』ことです。
例えば、
・金額が248000円です。
→もしかして高いと感じてますよね?(普通に考えると248000円は高いですよね)
・ダイエット商品のセールスレターを開いたとき
→この記事を読んでいるということは、「ちょっと痩せないといけないなぁ」と
感じているかもしれません。(ダイエットしなくてもいいならそもそも開かない)
・彼氏・彼女の作り方に興味を持っている人なら
→このようなことに悩んでいませんか?
▶今彼女・彼氏がいなくて、寂しい思いをしている
▶彼女・彼氏が今すぐにでもほしくて仕方がない。
(彼氏・彼女がいないからこの記事を読む)
読者がどういう人なのかがわかっていれば、
読者が思っていそうなことを当てるのは、難しくないです。
そのために、ターゲットを明確にする(文章書く上で大事ですね。)
おわりに
おそらく、「気づかないうちに自分もされていたよ」
と思うテクニックが何個かあったかもしれません。
心理技術は私達の日常生活にあるもの、ネット上のコンテンツ、
ありとあらゆるところに存在しています。
もしかしたら今まであなたは、されていた側だったかもしれません。
しかし、それは心理技術を知らなかったから。
今回、この記事を通して、あなたは知識を得ることができました。
もちろん、他にも心理技術はありますが、まずは知ること。
知識は武器になります。
そして、使いこなせるように何回も使ってみる。
人は想像しているよりも、忘れる生き物。
1週間前の〇〇時にしていたことをパッと思い出す人はまず少ないです。
それぐらい、人の記憶は曖昧なもの。
ですので、もうこの記事を読まなくても大丈夫、逆に解説できるぐらいになるまで
何度もつかってください。
この記事が、あなたのプラスに少しでもなることを祈っています。